一つ目のサル

一つ目のサルの話って知ってます？

ある一匹のサルが道に迷って、たどり着いたある村。

そこにいるのは全員、一つの目しか持っていない。

だけど、周りは彼を「や～いや～い、２つも目があるおかしなヤツ！」と騒ぎたてる、って話。


今、僕のおかれている状況がそれに近いかも。

僕は手技療法家、平たく言えば人のカラダを治させてもらう仕事をしているんだけど、周り（※僕はオーストラリアのシドニー郊外にいます）とのギャップが年々大きくなっていくのを感じる・・・。


なぜ、痛む場所だけしか見ない？

なぜ、そこだけ揉む？？

なぜ、施術前に問診や検査をしない？？？

なぜ、「治療」とうたっているのにもかかわらず「時間」で料金が違う？？？？


ウチは全部やります。

俺がおかしいのか？？？

そう感じ、悩むことがしばし・・・・・・ないですね（笑）


僕の自信の拠り所は「結果」が出ていること。それが出ているほうが正しいんですよ。

結果＝この場合、治療の効果が出ていること。

患者様の辛い痛みとかコリとか悩みがどんどん消えていって、楽になっていること。

そこが一番重要じゃないですか？


実際オーストラリアで一般的な資格の「Remedial Massage Therapist」を持っている人にお尋ねしたい。


「患者様を治せていますか？」

「ご自分の不調をRemedial Massageのテクニックで治せますか？？」

「自分が愛する人が苦しんでいたら、楽にさせて、根本的に治すことができますか？？？」


この質問に「Yes！」と全部答えられない人がオーストラリアの全治療家の大半以上なんじゃないでしょうか？

「治療家」なのに「治せる」と自信を持って言えない。こっちのほうがおかしくないですか？

シェフなのに料理ができない、バスのドライバーなのに道を知らない、テレフォンオペレーターなのにコミュニケーションがうまく取れない、そんなエセ「プロフェッショナル」が横行する社会・オーストラリアだからと言って、それに甘んじて、治せないセラピストでいるっていうのは僕は耐えられないっす。


なので僕は、今後もこの信念を貫き、このスタイルでいく。たとえ周りを一つ目のサルに囲まれていても。

これからも“治療結果”をトコトン重視し、患者様一人ひとりに全力で施術する。

もうコレ以上できないってぐらい一人ひとりに愛情と誠実さ、一生懸命さを持って接する。

そして人生を好転させていただく。

その責任と勇気・覚悟を背負って生きていく。



いつの日か世間が、「あっ！二つ目が正しかったんや！」と気付き、それが一般的になる日を目指して。

・・・まあ当分来ないだろうけど、、、トホホ(^_^;)